コラム

中イキすると胸が大きくなる?セックスと女性ホルモンの関係とは

「中イキすると綺麗になる」

たまにそんな噂を聞きますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

その信憑性について、少しだけ考えてみたいと思います。

 

セックスすると綺麗になる??

  • セックスすると女性ホルモンが沢山出て綺麗になる
  • エッチした翌日は肌のハリや艶が違う
  • 中イキすると胸が大きくなる
  • セックスでオーガズムを経験すると綺麗になる

 

上記のフレーズ、誰が何を根拠に言っていたのかと問われると分かりませんが、セックスによって女性ホルモンやオキシトシンが分泌され、その影響で身体が女性らしくなっていく、肌などがきめ細やかになってくるという話は、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

そのあたりの表現が飛躍してエッチをすると胸が大きくなるとか、中イキすると胸が大きくなるという風に言われることもあるのかもしれませんね。

 

あまりエッチに前向きでなかった女性が中イキ出来るようになってからは何だかより一層身体つきが女性らしくなった、という話は私がお会いした女性自身からも聞いたこともあります。

 

科学的根拠は・・・?

 

正直なところ、セックスにおけるオーガズムと女性の身体的な変化の明確な関係を解き明かした研究などが分からないので何とも言えませんが、オーガズムと女性ホルモンの分泌に関係があると結論付けている研究はあります。

 

例えばアメリカで2009年に行われたある研究では性的刺激に伴い女性ホルモンの増加が見られ、自己申告のオーガズムと女性ホルモンの分泌には関連性があることが示されています。
(なお、統計的な関連性は見えにくいようです。)

 

ただ常識的に考えてエッチすればするほどガンガン女性ホルモンが出てひたすら体が変わっていくのかというと、そうではないでしょう。
ということで、セックスと女性ホルモンの分泌(濃度)について書いてある研究を1つ読んでみました。

 

セックスと女性ホルモン濃度の研究

アメリカ国立衛生研究所の性行為と生殖ホルモン・排卵期の関係についての研究があったので、読んでみました。

少し記事の主題とはズレますが、参考になりそうなことが書いてありました。

 

研究の概要

研究は18歳から44歳までの健康な閉経前の女性259人(ちなみに、彼女らの半数以上は白人女性でした)を対象として、2ヶ月間ほどの間性行為の有無を記録するとともに、3日1回程度の採血によって血中の女性ホルモン等の濃度を記録しました。

 

この研究では事前の調査と性行為の記録を元に、女性たちを以下の4つのグループに分けています。

1.研究期間以前も、研究期間中も性行為の経験が無い女性
2.研究期間以前はあるが、期間中は性行為が無い女性
3.研究期間以前にあり、期間中は毎週以下の頻度で性行為をする女性
4.研究期間以前にあり、期間中は毎週よりも多い頻度で性行為をする女性

 

これらの血液検査と性行為の記録のデータの組み合わせにより、性行為の経験の有無と女性ホルモンの濃度の関係や、性交の前日と当日の女性ホルモン等の濃度の関連性等を研究したのです。
なお、この研究での「性行為」は男性器の挿入を伴う性行為を指します。

 

性交の有無と女性ホルモン濃度

まず、血液検査によると、過去に一度でも性行為の経験がある女性と、研究期間中及びそれ以前にも性行為の経験が無い女性では、前者の方が女性ホルモン(エストロゲン)の濃度が約15%高いことが分かったそうです。

また、性行為の経験がある女性の間でも、性行為を行った日の女性ホルモン濃度を性行為を行っていない日と比較すると、女性ホルモンの濃度が平均より14~15%ほど高かったのだそうです。
一方で性行為をしなかった日の女性ホルモンの濃度は平均と変わらなかったそうです。

 

性行為の頻度と女性ホルモンの濃度

この研究で示唆されているのは、女性ホルモンの濃度が当日もしくは翌日の性行為の可能性が高くなるということです。
(要は女性ホルモンの濃度が高い時はエッチしやすくなる)

 

エストロゲンの分泌量が増える時期に性欲が高まるという話は良く聞きますが、その傾向とも一致していますね。
これは妊娠の可能性が高まるタイミングで生殖行為への意欲が高まるという、動物がもつ生物的な本能に基づく行動とも一致しますね。

 

また、この研究では、上記2,3及び4のグループにおいては女性ホルモンの濃度の平均値に有意な差は見られなかったようです。
すなわち、性行為の経験がある女性の間では、性行為の頻度によって女性ホルモンの濃度が変化するわけではない事が分かったのですね。

 

結局のところは

今回見た研究ではセックスと女性ホルモンの濃度にはどうも関係がありそうだということが分かりました。
そういう意味では、性行為の経験の有無と身体的な女性らしさには関係があると言えるのかもしれません。

 

その一方でコチラの研究には女性が行為中にオーガズムを感じていたかどうか、という視点での分析はありませんでした。
また違った観点での研究を見ればオーガズムと女性ホルモンの濃度の関係が分かりやすくなるかもしれませんね。

 

ただ、その場合でも機械的な測定を行うことは現実的ではないため、自己申告によりオーガズムと女性ホルモンの濃度の関係性を研究することになるかと思います。

 

従って中イキする事そのものに明確な効果があるというよりかは、パートナー同士がセックスないしはお互いが肌を合わせることそのものに健康促進効果や美容効果があると考えられますね。

加えて、オーガズムを得られるなら男女ともにセックスを楽しめるから、単純にセックスの回数が増えて、セックスに伴う副次的効果も得られやすくなる、ということでしょう。

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