たまに思い出したように出す女性に読んで欲しい中イキの話シリーズです。
まずは小手調べとして、こちらの記事で性感開発や中イキ開発といった言葉が持つ危険性や、当ブログ「オーガズム・ラボ」での性感開発とはどういったものかという話をしてみたいと思います。
女性は男性に「開発される」という固定観念
そもそも性感開発の「開発」って何なんでしょう?
「開発」の辞書的な意味は
①(天然資源を)生活に役立つようにすること。「荒地の―」「電源―」
(広辞苑)
②実用化すること。「新製品を―する」
③知識を開き導くこと。
この中だと③に近いのだろうか?とも思いますが・・・
多くの人が実際に「性感開発」から受ける印象は、もっと直接的なものであって、
「膣内を刺激して気持ち良く感じられるようにする」ぐらいの認識ではないかとも思います。
要するに「男性が女性の身体を触って開発する」という構図があります。
それ故に「開発」という言葉は女性視点では「開発される」「開発されたい」という受動的な使われ方をすることが多いのではないでしょうか。
今の自分にないものが第三者によって呼び覚まされるような、そんなニュアンスにとれます。
そして、ここに女性の主体性を奪う落とし穴があるように感じるのです。
- 誰かの手にかかって「開発されれば中イキ出来る」
- テクニシャンの男に「開発されれば気持ち良くなる」
- 自分では分からないから「誰かに開発して欲しい」
こういった言葉の使われ方は、「開発」というのは男性主導で、女性はただ受け身で開発される側なのだという認識を生みやすく、女性の持つ快感への自発性を無くさせてしまう一因だと思っています。
また、「中イキは物理的刺激で達成されるもの」という誤った認識を招きやすい言葉の使われ方であるとも言えます。
物理的刺激だけでは中イキ出来ない女性が、物理的刺激しか選択肢のない男性に「開発されたい」と言ってただ受け身になるという悪循環が生じやすいのも、この言葉の使われ方が原因なのではないかと思います。
もっとも、女性自身に「誰かに責められておかしくなるほど感じてみたい」という願望があって「開発されたい」と言葉にするのであれば、それはとても正しい使い方でしょうけどね。
当ブログにおける性感開発とは
さて、先述のように
「感じられないから気持ち良くなれるようにして」
「中イキ出来るように開発して」
という文脈で「開発」という言葉が使われるように感じますが
当ブログで書いている「性感開発」にはもっと他のニュアンスが含まれています。
実際に応募してくれる女性、リピートしてくれる女性が持つ課題は「感じられないから開発して」に留まりません。
例えば、過去に中イキしたことがある、したかもしれないけど、長らく中イキしたことが無くて感覚を忘れてしまったので思い出させてほしい
または、一度体験してくれて中イキの感覚を身につけたけど、その後ショッキングな出来事があって、それが影響したのか以前のように感じられなくなったので相談したい
そういった内容のご依頼を受けることもあります。
要するに強引に0から1へと「開発」するのではなく、
- 女性が本来感じられるものをきちんと感じられる状態に導く
- 乱れた状態をチューニングする
といった要素も含まれるという事です。
つまり、当ブログでの「性感開発」は、単に女性の膣内を刺激して快感を得られるようにすることではありません。
私は体験の中で必ず女性の肌に触れていますが、いつもそれが必要だとも、一番大事だとも考えてはいません。
オーガズム・ラボでの性感開発の定義
当ブログでは性感開発、広義の性感開発とは
- 女性が自発的に気持ち良くなれる状態に導くこと
- 女性の快感を阻害する要因を排除していくこと
- 女性の認知・認識を変化させてもらうこと
- 女性を「本来のその人」にすること
だと考えています。
だから、女性によって必要となる行動は変わるし、別に裸になって触れられている時に感度が上がるとも限らないわけです。
逆に言えば、私のような見ず知らずのおじさんに触られたりする事を覚悟して来たとしても、それだけでは中イキ出来るようにはならないとも言えるのです。
そのあたりの話は「中イキしたいなら自分の快感に責任を持つべき」、「中イキには自発性が必要」の記事で確認していただければと思います。
終わりに
何だか屁理屈っぽく聞こえたかもしれませんね。
言葉遊びをして何になるのかと思われるかもしれませんが、もし貴女が今思うように快感を得られていないと感じているのであれば、こんな風に自分の行動や使う言葉、固定観念などに意識を向けてみると良いと思います。
このシリーズは女性にとって耳の痛い話が続くと思います。
貴女を責めるために書いているのではなく、貴女の可能性を高めるために書かれたものだと思って読んでいただけると幸いです。